雨の日のくじらコーヒー

好きなことをぽつりぽつり。

本の虫むし


小さい頃から本の虫だった。

とにかく本を読めていたら幸せで、小学生の時には世界文学全集を読破したいがために、引っ込み思案が勇気をかき集めて図書委員に立候補した。

図書委員はクラスで本を借りたい人がいたら休みの度に図書室に行かないといけないめんどくさい委員だったから、なりたい人は少なかったので、全く問題なく図書委員になれたけれど。


高校生の時には担任から「本ばかり読まずに勉強しろ」と言われた。言われても仕方ないくらいに私の数学と物理の点数はあまりにもひどすぎたのだが、幸い私立文系コースに進学して理数系とは高校一年でおさらばできて、私は相変わらずの読書三昧人生だ。


引っ越す時は図書館が近くにあるかどうかも重要だ。私の読書三昧な生活は図書館に支えられている。全て買っていたら破産してしまう。


私の本の読み方は偏向していて、ひとりの気に入った作家を見つけると、一気に著作を読みふける。

離婚直後に親友から勧められた村上春樹さんは図書館で全集を読みふけった後で文庫で全巻揃えた。今は新作がでたら必ず買い求め、文庫になると買い直す。あまり収集癖のない私には特別な作家だ。

宮部みゆき、帚木蓬生、原田マハ、アガサ・クリスティなどなど。とにかく片っ端から図書館で借りて読んでいるので、作家の懐は全く潤わない。申し訳ない。


それでも本を読んでいると、その時間は違う世界に行ける。自分ではないものの世界を覗ける。そしてうまくいけば世界に入り込み、その世界と感情を共有できる。


聞けば私は幼稚園の頃から本が好きだったらしい。

段々老眼の疑いが出てきて、メガネを外さないと本が読みづらくなってきたけれど、ずっとずっと死ぬまで本を読んでいたい。

本を図書館に借りに行くためにも、おばあちゃんになっても体力は維持しないとな。