雨の日のくじらコーヒー

好きなことをぽつりぽつり。

ありがとう

四月になって上司が替り、トップも替わった。

私の業務は変わらないので、昨年度と同じようにせっせと働いているわけだが、先日トップに「遅くまでありがとうございます。」と言われて、ちょっと驚いた。


前のトップも細かいタイプではあったけれど、よく見てくれている人だと思っていたし、「お疲れさん」と時々言われていた。

だが「ありがとう」はさすがになかった。


よくよく注意を払うと、新しいトップは、いろんな場面で「ありがとう」と言っている。元々そういう姿勢の人のようだ。そして、なかなかそんなトップはいないものだよな、とも思った。


階級が上がるにつれ、なぜだか横柄さもグレードアップする人がいる。レストランで「○○をくれ」とぶっきらぼうに言う人も、若い頃は「○○をください」くらいは言っていたはずだ。

仕事上の権力を自分の力と勘違いしてしまうと、定年退職後に愕然とすることになる。自分を慕ってくれていたはずの部下達が全く寄り付かない。飲み会にも誘われない。年賀状は激減。けっこう多い話じゃないだろうか。


そんな風に上がっていくんだろうな、上がってきたんだろうなという人が大半の中、新しいトップの感謝する力に、あまりにもそんな人が周りにいないものだから、私はすっかり驚いてしまった。


上に上がれば上がるほど、周りがやってくれることに慣れ、感謝の気持ちなんて失ってしまい、うまくやってもらえないと逆に怒り出すなんてことも多いだろう。大いなる部下への甘えだ。


なめられないように、と虚勢を張っても、ハリボテはすぐわかる。

本当に尊敬されていれば、なめられるはずはない。尊敬されないから、なめられるのだ。


ありがとうってコトバの持つ力。

相手を認め、感謝する気持ち。


階級は関係ない。

人に感謝できるオトナになれば、大体のことはうまくいくんじゃないだろうか。